皆さまはロンサム・ジョージという亀をご存知でしょうか。
ガラパゴス諸島のピンタ島に生息していた「ガラパゴスゾウガメ」の亜種なのですが、ジョージはその最後の一頭だったのです。
なんで最後の一頭になってしまったのかを簡単に説明しますと、ガラパゴスゾウガメは動きが鈍いため、昔の船乗りが保食料として乱獲してしまったのです。
食料の保存方法もなかった時代、ひっくり返しておけば動けず逃げられないガラパゴスゾウガメは、「腐らない保存食」と見られていたようです。
ドードー(鳥)もそうですが、動物保護の観点が薄かった時代とはいえ、船乗りたちは罪深いことをいたしますな。
さておき。
そんな乱獲で彼らガラパゴスゾウガメ(亜種)が絶滅したと見られた中、1970年代にたった一頭発見されたのがロンサム・ジョージでした。
ロンサム(孤独、寂しい)という愛称は、最後の一頭という意味から来ております。
その後、ジョージからの子孫を増やしていこうということで、近い種類のメスとの交配も行われましたが、無精卵だったり孵化に失敗したりで、ジョージの子供は生まれませんでした。
そして昨日6月24日、そのジョージも死んでしまいました。
これで恐らく、ジョージと同種の亀は絶滅したものとみられています。
推定年齢は100歳以上だったとのこと。
別に僕も、亀に特別詳しいわけでも、亀に親戚がいるわけでもありませんが(笑)、「ジョージ、仲間が増えていくといいなあ」とときどき思っていたもので、しんみりしてしまったニュースでございました。合掌。