2006年01月07日

2006年始めのおすすめ漫画「鬼斬り十蔵」

スズキです。

最近は年末や年始のご挨拶ばかりでしたので、そろそろお正月気分を脱ぎ去って漫画のお話しなど。

ご紹介したいのは、せがわまさき「鬼斬り十蔵」です。
この作品、僕にとっては「やっと読んだなあ」というものでして。

5年くらい前に、仲の良い友人から
「『鬼斬り十蔵』って漫画が面白くてね。十蔵の性格が、君の根っこの部分によく似てるんだ。お勧め」と言われたのですが、「ふーん」と相槌を打ったきり、読むのを忘れていたのです。


で、昨年末、なんとなく購入して一気読みしました・・・うむ、面白い。面白い、が・・・・・・・・・別に僕には似てないよ!
十蔵、何事にかけてもハラが決まりすぎ。我慢強すぎ! このスズキめとはまったく違う!

確かにその友人とは、学生時代の4年間をともにして、青いところをたっぷり見られているのですが・・・。
でも、誤解ですじゃよー。僕は、歯医者さんに行くのも怖がるような男ですよー(オロオロ)。その過大評価、有難いけれど受け止めきれません。なんだか申し訳ない気分でいっぱいです。

ここ1年くらい連絡を取っていないけど、こんど彼に会ったら、たっぷり情けないところを見せておかねばなあ。カミナリ怖がったり、おしっこ漏らしたり

あ、ネズミを怖がって「昔、耳をかじられたんだよう」とか言うのも効果的かもしれない。
効果的すぎて、檻のついた病院に連れてかれるかもしれませんが。


そんな個人的な動揺はさておきまして。

鬼斬り十蔵は、ひとことで言えば剣戟アクション作品です。作中に時代説明は出てきませんが、陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)の死後800年となっているので、西暦1800年前後、徳川の世ですね。

ストーリーは、安倍晴明による800年の封印から蘇った陰陽師「蘆野道満(あしや・どうまん)」から許婚の「香奈瑚(かなこ)」を守るため、主人公「十蔵(じゅうぞう)」が剣を振るうってえもので、「悪い魔法使いからお姫様を守る騎士の物語」と言ってしまえばシンプルなのですが、スピード感ある絵柄と、個性的な脇役によって一気に読ませます。

特に、敵味方とも脇役がいい。
主人公の十蔵は寡黙ででっかい男なので、そう簡単に窮地には陥りません。その分を、道楽者の兄「源蔵(げんぞう)」がワーワー騒いだり足を引っ張ったりしてストーリーを転がしてくれます。また、道満の式神(手下の妖怪、とでも思ってください)、「マサカズ」なんかもユーモラスです。

先ほどはシンプルと書きましたストーリーも、最終巻に入ると意外などんでん返しが待ち構えていて盛り上がります。しかし、やはり注目は最後まで揺らがない十蔵の強さ。800年越しの魔人の力を、覚悟と腕っ節のみで振り払うさまにシビれてください。

物語の主人公には、自分自身がピンチに陥るタイプと、どんなピンチにも怯まない最強タイプがありますが、十蔵は典型的な後者。「よっ、待ってました!」と声がかかるような、安心感のある男です。
夢枕獏「闇狩り師」シリーズの九十九乱蔵とか、ちょっと違うかもしれませんが花村萬月「眠り猫」シリーズの猫なんかが好きな人は、十蔵も好きなんじゃないかなあ。

現在は山田風太郎作品の漫画化で活躍しているせがわまさきの作品は、どれもお勧めです。
全5巻の「バジリスク」や、ヤングマガジン誌に連載中の「Y十M(ワイじゅうエム)」もスピード感たっぷり。僕はこれらを先に購入していました。

でも、「鬼斬り十蔵」はいい意味で好き勝手やっている感じが爽快でしたので、バジリスクやY十Mが好きな方も読んでみてくださいませ。

ではでは、またみてねー。フンガッゴッゴッ(昔のサザエさん風)。


posted by スズキ at 06:07| Comment(6) | TrackBack(0) | おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
青い所をたっぷり見られてる友人の話を聞いてみたいですね〜、今度載せてください。歯医者が怖いんですか。昔、よく患者さんに「痛いでしゅか〜?☆我慢でしゅよ☆」と赤ちゃん言葉をかけてあげると喜んでいましたが、何でかな。十蔵みたいな人なら痛くても涙流して耐えるのかな。
十蔵買ってみます。
Posted by ザクロ at 2006年01月07日 16:56
>ザクロさん
彼の話を公表すると、致命的に恥ずかしいことになる気がしますです。
歯医者は怖いっすね。直接神経に響く痛みの前には、皆さん幼児に戻ってしまうのかもしれませんなあ。
十蔵、おすすめです。是非。
Posted by スズキ at 2006年01月07日 22:33
鬼斬りはオニギリとかけてあるの?
そんなことはないか。
黒金ヒロシの野球漫画で「野球十兵衛」とゆうのがあったが。
Posted by 砂野 at 2006年01月09日 17:58
>砂野さん
ジャンプの「ワンピース」では、仲間の剣士ゾロが「鬼斬り」って技を使ってまして、敵の攻撃で体が炎に包まれたときには「焼き鬼斬り!」って言っていたので、あちらはオニギリとかけてあるでしょうね。

野球十兵衛って、長編なんでしょうか?
Posted by スズキ at 2006年01月09日 21:46
野球十兵衛は4か6ページの短編連載でした。
リイド社のリイドコミック。
四コマ作家および黒金的な漫画家は
アイデアを溜めてランク分けしています。
で、原稿料によって使い分けるのですが、
リイド社は××なので野球十兵衛の内容は
××××でした。
Posted by 砂野 at 2006年01月10日 02:40
>砂野さん
おお、なるほど。
さすがはデューク御大のためだけに存在するところですなあ。

とりあえず、「××」は「最高」、「××××」は「ケッサク」というのを入れておきますね。建前建前。
Posted by スズキ at 2006年01月10日 03:48
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