今日は普通に漫画のお話です。
前にも書いたかもしれませんけれど、東陽片岡が好きなどと言っていると変わった漫画を好んで読んでいるように思われることがあります。ですが実際はそのようなこともなく、流行りものや少年漫画も大好きです。
というわけで、紹介いたしますのは大ヒット作「鋼の錬金術師」です。
何かと重い設定も散りばめられた作品ですが、基本はバトル漫画なのでどなたでも楽しめるかと。
錬金術というのはその名のとおり、金を生み出すことを目的とした学問です。
基本的には夢物語、もしくは「裸の王様」よろしく有力者を騙す詐欺のやり口だったわけですが、その研究過程で有用な発見も数多く残し、化学の元ともなりました。
また、金に限らず不老不死の霊薬や人工生命を作る、作れるという者も多かったようです。
化学と魔法との区別があいまいだった時代の思想といったところでしょうか。
錬金術に関してはいろいろご意見ありましょうが、詳しい説明は専門的なページや本をお読みいただくこととしまして。鋼の錬金術師に戻ります。
なんだかんだと書きましたが、作中での錬金術は魔法と言ったほうが良いものになっており、一瞬で物質の形を変えたり、大気中に炎を巻き上げて敵を攻撃したりしています。
ちなみに文明のほうは、電話や電球、ラジオなどが発明されており、蒸気機関車が走っている世界です。
主人公はエドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの兄弟。
2人の少年は幼少時代、亡くなった母親を錬金術の秘法で蘇らせようとしたが失敗、しかも副作用としてエルリックは右腕と左腕が義手義足に、弟のアルフォンスは全身を失うという結果に終わります。
弟のアルフォンスは巨大な鎧姿ですが、錬金術により魂を鎧に封じているだけで、中身は空っぽなんですな。鉄郎さ〜ん! 早くつかまって! メーテルさんも!
そして2人の少年は、自分たちの肉体を取り戻すために様々な冒険や探索を行うのでありました、と。
いきなりの悲劇から始まるこの作品、途中でもさまざまな悲劇や別れに直面します。
丸っこい絵柄とは裏腹に、案外残酷なシーンがあったりして、ここらへんも少年少女たちに人気が出た秘訣なのでしょうね。大人の臭いというか、リビドーの変換解消というか(適当)。
で、まあ詳しくは本編をご覧いただくとしまして、僕が気に入っているキャラクターの紹介など。それは主人公たちの師匠の夫、シグさんです。
滅多に登場しない主人公の師匠。さらにその夫とあって、ほとんど本編には絡まないシグさん。
見た目はコワモテで口下手なのですが、優しくてカミさんとも仲がいい素敵なオヤジです。
また、他のキャラクターたちはみんな錬金術師だとか人工生命だとか、強さの理由となる設定があるのに対し、シグさんはただ普通に強いだけというのも面白いです。
ものすごく強い師匠をわざわざ守るシグさん。
師匠もまんざらでもない。いいおっさん&おばさんです(クリックで拡大します)。
シグさんの活躍は今のところ単行本の5〜7巻で読めますので、ぜひ(あまり本編と関係ないですが)。
ともあれとても面白い作品ですので、少年漫画好きの方はご覧くださいませ。
僕はあまり見ませんでしたが、テレビアニメも大人気だったようです。
本編のほうをついでのように勧めつつ終わります。
少年漫画は冒険ものが多くて、少女漫画は恋愛ものが多いですよね。一度少女マンガを読んでみてください。ハマるかもわかりません。
そうですね。ちょっと昔めの少女漫画がいいですかね。
子供の頃、親戚の家で読んだ「お父さんは心配性」は面白かった記憶が。