いつの間にか8月。現在、青林工藝舎さんのご協力によりお東陽シャツ第2弾の制作を計画中なのです。
第2弾が完成しましたら現在の姉・妹シャツのネット販売は在庫のみで止まると思いますので、お求めはお早めにお願いいたします。
で、第2弾のデザインなのですが。今度はオ東陽先生の漫画から、いくつかのコマを抜き出してプリントするということになりました。
その使用許可を青林工藝舎さんからいただいたということでして。
第一弾は前面と左腕にプリントしましたが、今回は少し変えて、前面と背中にプリントしたいと思います。後ろを歩いている方にもお東陽作品をアピールしてあげてくださいませ。
で、ぜんぜん話は変わりまして。明日(日付では今日)、なにかと話題のボクサー、亀田選手の試合があるそうですね。
でも、先日送られてきた週刊誌を見たところでは元世界チャンプの具志堅さんなどが彼の実力に疑問を投げかけているとか。
僕は亀田選手のことをよく知りませんし、ましてや殴り合ったこともないので実力のほどはわかりませんが、彼のパフォーマンスや言動についての記事を見るうち、昔勤めていた会社にいた元ボクサーのおじさんを思い出しました。
若いうちに引退して会社勤めを始めたというそのおじさんは物腰柔らかな紳士で、拳ひとつでお金を稼ぐプロボクサーだったこなどと感じさせない人物でした。
英語も堪能なせいでたびたびカタカナ言葉を交えながら話すにも関わらず、嫌味のない人だったのを覚えています。
仮に、そのおじさんを「健さん」としておきます。
さて、僕が健さんと同じ会社にいた頃はテレビで「ガチンコファイトクラブ」という企画が流行し始めた時期で、皆、あれがやらせだとも思わず、彼らがプロになれるかどうか見守っていました。
当然のように会社でも、お昼休みなどには男女関わりなく話題にのぼります。
僕もその番組は見ていたので、なんとはなしに話を聞いていました。
すると、雑談に交じることはあまりない健さんが僕に声をかけてきたのです。
「僕もあの番組を見ているが、彼らはボクサーを目指していないと思う。何かシナリオがある」と。
健さんの口ぶりは、やらせ疑惑などといったものではなく、明確な根拠からくる断定のようでした。
で、雑談よりも健さんの自信に興味を抱いた僕は、ガチンコの話題で盛り上がるみんなの気分を害しないよう、小声でその根拠を尋ねてみたのです。
対する健さんの返答はシンプルでした。
「若者がトレーナーやジムと対立しながらプロを目指すというストーリーにしたいようだが、プロを目指し教えを請う者がそんな姿勢であるわけがない。才能あるものが真面目に取り組んでも、上に行けるとは限らない世界だ」
プロを目指す者たちは必ず真摯であり、そこに一切の例外はない。健さんはそう言ったのです。
ボクサーの世界について知らない僕は、正直今でも、健さんの言葉が絶対の真実かどうかわかりません。
健さんの言うとおりなのかもしれないし、不真面目でも才能だけでのし上がる人も世の中にはいるかもしれない。
また、健さん自身も、半ば願いを込めて言っていたのかもしれません。プロを目指す者は真摯であるべきだ、あってほしい、と。
健さん自身はけっこうなお歳であり、「僕の時代は『ボクシング』というより『拳闘』だけどね」、と言っていたので、時代が違うよ、と言われたらそれまでですしね(笑)。
ただ、かつては自分自身も体を鍛え、ボクシングで生きていた人間ならではの控え目な断言は僕には快いものでした。
僕もまた、ボクシングの世界が健さんの言うとおりのものだったらいいな、と願っています。
健さんも僕の時代遅れの性格は感じていたようで、僕だけを銀座に連れて行き、静かにボクシングの話を聞かせてくれたりしました。
そういや、僕を評して「君はストリートファイターだな」と言ったのも健さんでした。僕は会社ではとてもおとなしかったはずなので、どこをどう評したのかは未だ謎なのですが。ストリートファイターという単語には、どういう評価が込められていたのだろう。誇り高いボクサーにはなれない何かが?(笑)
さておき。
毒舌で話題を集めるのもプロボクサーとしてのお仕事だとは思いますが、度を過ぎるとただの罵詈雑言になってしまうので注意が必要だなと亀田選手の言動から思ったわけです。
毒舌とは、聞き手に対し「よくぞ言ってくれました!」と痛快に感じさせる要素がなくてはならないわけで、非常に扱いが難しいものです。
その点、亀田選手はまだ若いですし、周囲からも大言が期待されすぎているがゆえに毒舌の範囲を少し越えているかも知れません。
今、マスコミで大きく取り上げられる彼を批判するからには具志堅さんにもそれなりの根拠と覚悟があると思われますので、技術なり姿勢なり、改めるべきところは改めて、さらに成長されるといいのですけどね。
なにより僕にとっては、健さんはどういう気持ちで亀田選手を見ているのかな、というのが心配なのです。現代ボクシングを代表するような選手が、健さんが青春をかけた拳闘を汚しませんように願っています。
まあ長々と書き連ねましたが、あまり難しい話じゃなく、公の場では相手への礼儀を守ったほうが感じいいよね、ってことなんですが。
試合以外の話題ばかり盛り上がってしまっては、せっかく辛い練習をしてきた選手自身も悲しいでしょうしね。
一、二行で済む内容を長々とすんません。そいではまたー。
一昔前からメディア、とりわけテレビの世界にはこうした「ムカツキの対象」をスターの地位に祭り上げて視聴率を稼ぐ仕組みができてますよね。グロ画像を好んで見る人たちと本質的に変わらないんじゃないかな。楽天の監督のご夫人やインドネシアの元大統領の第三夫人も同じような立ち位置ではないですかね。
おー、なるほど。ムカつくけど見ちゃう、っていうのが今どきなのですね。
僕はそこらへんが単純というか、ムカつく人は嫌い、って感じなのですがw
細木さんは基本的にはアレな人なのでしょうけど、たまに古きよき日本文化みたいなのを若者に説いてくれていますね。
スズキさんってば騙されちゃダメじゃん。古き佳き日本文化うんぬんですけど、これこそ「お前がゆーな」ってやつですよ(笑)。
いえいえ、アレな人であるのは間違いないのですが、その瞬間、良いことを言っているということで。
彼女に資格があるかどうか、僕があの人を好きかどうかは別次元のお話しでござんす。
僕は彼女のスタッフに加えていただけるようなホスト風でもないので、ご安心ください(笑)