2007年03月26日

物語を書く&東京国際アニメフェア

スズキです。

本日まで、国際展示場にて東京国際アニメフェアというイベントが行われていたのですが。僕が関係している会社もブースを出していたので、木曜、金曜は会場にいたのであります。

アニメ、漫画などに関わる企業が多数出展している中、僕がいたブースのキャラクターは、ずばり「萌え」。具体的な作品名は控えておきますが、めっさかわいい系であります。
んでもって、僕の役割はシナリオ作り。始まったばかりの企画ですので映像化などされるかどうかは決まっておりませんが、キャラクターの魅力を知ってもらったり、グッズの販促をかけたりするためにも、お話しが必要なわけです。

ここで、「おいおい、ホームレスだホテトルだを描いてる漫画家とつるんでおきながら『萌え』だと?」 とおっしゃるむきもおありかとは思いますが、僕にとって萌えやオタク業界はさほどアウェーではありません。むしろ東陽片岡よりも(自粛

・・・まあ、そんなわけで、僕の意気込みや立ち位置はご理解いただけたかと思いますが、物語を書くことを仕事にするのは、大変な一方で楽しいものです。

予想より大変な部分は、自分で無からキャラクターを生み出すこととの違いでしょうか。
今回の企画は、クライアント側にすでに売り出したいキャラクターがおりまして、僕はそのキャラクターたちを動かしていくわけです。
自分でキャラクター作らなくていいなら、その分楽じゃん! というご意見もありましょうし、実際、助けられる面もありますが、やはり手間もかかります。
自分のキャラクターではありませんので、なにか変わった行動を起こさせるときに「このキャラクターは、こんな発言をしても設定に矛盾はないか?」などの相談が必要になり、僕だけの都合で変更するわけにはいかないのです(今回のクライアントはとても寛容なので、こちらからの変更提案に無理がなければ受け入れてくれますが)。

で、一方、予想より楽しい一面は、思った以上にするすると物語が出ることでしょうか。キーボードを打つ指先から糸のようなものが噴き出す感じ。あー、案外楽しい、物語作り。

萌えという物語の性格上、まずは読者の方に見せたい方向性があって、ストーリー自体よりもキャラクターの魅力を訴えることに主眼が置かれるわけですが、確認したクライアントからの感触をうかがうと、今のところどうにか対応できているようです。

いわゆるブンガクとかなんとか、そこらへんとはまったく方向性が違いますが、読者が萌えを求めるなら萌えを、しみじみを求めるならしみじみとした世界を、と、なんでも対応できたらいいなあと考えております。
敵、八方より来たる。我、八方の構えあり。と、宮本武蔵も書いていることですし、東陽片岡的世界だろうが萌えだろうが、垣根を設けずやっていきますですよ。

ひさかたぶりの更新と、最近の報告でございました。ほいではまたー。
posted by スズキ at 00:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「萌えから東陽片岡まで」などという素晴らしい振り幅のある原作者という方はみたこたございませんw 主張を押し付け過ぎない狩撫麻礼として様々なジャンルへの挑戦を楽しみにしております。
Posted by シュー at 2007年03月26日 16:45
現在のジャーナリズムや作家を見る限りではそういった
偏りのない価値観は貴重だと思いますよ^^
自分も見習いたいところでもあります(笑
Posted by Fox☆ at 2007年03月26日 17:00
お東陽先生的世界をむりやり持ち込むと
「じゃりん子チエ・激萌えVer」みたいに
なっちゃうのでしょうな。
……そんなマーケットはニッチもニッチなので
却下するとして、どんな系統の萌え世界になる
でしょうか。ワクワク。
期待。萌え〜☆(因業まるだしレス)
Posted by せい at 2007年03月26日 20:41
>シューさん
趣味が定まりませんで恐縮ですw
狩撫麻礼! 主張を押し付ける萌えも新しいですねー。

>Fox☆さん
いやー、僕にはどっち寄りとかになるような主張自体がないですからね。自慢になりませんが。
とはいえ、僕はもう反抗期は終わっているので(当然)、現在のテレビ人、ジャーナリストとかいう人たちから見ると偏っているかもしれませんw
なんでああ毎日毎日、顔をゆがめながら自分の国の悪口言い立ててるんすかねー。

>せいさん
10年くらい前、チエを美少女にした同人誌があった記憶があります。
原作はお東陽風のまま、絵だけ萌えな方にお願いしたらどうなるんですかね。試してみたいですね。
Posted by スズキ at 2007年03月27日 10:59
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