先日書きましたセミの幼虫「クスリン」の続報をば。
一晩かかる作業ですので、クスリンをその場にして部屋に戻った僕でしたが、2〜3時間経ってから現場に来てみました。
遠くに歩いて行っちゃったかな・・・と思ったら、いました! 例のブロック塀に!
おお、すでに夕方の幼虫姿を破っています。
はじめはのけぞるように背中から出るんですよねー。
虫が苦手な方は見ないほうがいいかな・・・? 写真です。
「のけぞってます」
暗い中、デジカメを持って路上に立っている僕を通りがかりのおじさんが見ているので、声をかけてみました。
僕「見てください、セミが脱皮してるんですよ」
おじさん「え?・・・ほんとだ。私、この歳になるまで見たことなかったですわー」
僕「それは何よりですー。僕は田舎育ちだったもんで、たまに見てたんすよ」
おじさん「いやー、貴重なものを見ました。では」
僕「ではでは」
なごみながら観察終了。では、またしばらく放っておいてみましょう・・・。
(4時間後)
さあ、夜中の3時です。いよいよ怪しまれる時間ですが、くじけず観察。
クスリン・・・クスリン?
いなーい! 普通は朝まで留ってるのに・・・と思ったら、クスリン1mほどずり落ちてます!
本来は自分の殻に掴まっているはずが、殻が落ちてしまい、直接ブロック塀を掴んでいる状態。
風のせいか? やはり、遮蔽物の少ない場所だから?
セミは、まだ体が乾かないうちに羽に触られると、そのときのまま縮こまった羽になってしまいます。
つまりは飛べなくなるのですが・・・うん、幸い、羽は伸びている。
ただ心配なのが場所です・・・体はほぼ乾いているものの、あと1mも落ちれば排水溝。
もう動けるみたいだし、羽もだいぶ色がついている。少し、すこーしだけ移動してみようか、クスリン。
ブロック塀を指で突いてみる。トントン。
軽く羽をわたわたさせながら移動するクスリン。鳴かないから、女の子かな?(鳴くのはオスだけなので)
「大人になりました」
とりあえずは安心? か・・・ということで、帰りましょう。
もう朝のほうが近いよ・・・。
おまわりさんに見つかったらつかまってしまう。
「セミ! セミを見てたんですって!」
「みんなそう言うんだよ!(←?) 署に来い!」
とか。
さておき。
で、その後どうなったかと言いますと、翌朝は朝寝坊しちゃって、見に行ったときにはクスリンはいなかったんですけど(苦笑)。
まあ、飛び立ってくれたのでしょう。
今はただ、1週間の命を燃やしてくれる(くれた)ことを祈るのみ。
オスにめぐり合えても、めぐり合えなくてもよし。やっと土の中から開放されたんだ。
地上世界を満喫しておくれ、クスリン。
おひまい。
セミの抜け殻もって追っかけられたら、ひゃあひゃあと逃げまどう程度には虫嫌いな私ですが、しかしクスリンの七年間の苦労(?)がムダにならなくてよかった! スズキさん、エエことしましたなぁ。
僕が泣いても誰も来てくれませんが。
さておき、虫に興味津々だった幼稚園〜低学年の頃なんかは、彼らの方が年上だったんですねw
セミっていうか、セミ先輩ですな。
ガラモンが東京を襲ってもスズキさんだけは見逃してもらえるかもしれません。
(古すぎてわかりにくい)
楽しくセミライフを送ってくれてるといいですねー。
ガラモンですかw
こないだ、近所の公園で干からびかけてたミミズにも水をやったのですが、助けてもらえるのかなー。