2006年10月01日

おすすめ漫画:ベルセルク

スズキです。また漫画のお話です。今日は、先日新刊も出た「ベルセルク」で。

ご存知の方は今さらと思われる、日本のファンタジー漫画の代表格であります。いや、誰が言ったでもないですが、今決めました。異論があったらごめんなさい。

で、さっそくですが、ベルセルクと言えばそのハードな世界設定と表現力。
ストーリーは、かつての友の裏切りにより、自らの右目と左手、さらには恋人の正気まで奪われた剣士「ガッツ」が、異形の魔物たちに復讐を挑むというものです。
ここだけ読むと残酷さばかりが強調されたお話と思われてしまいそうですが、本編でのガッツの壮絶な過去や痛快な戦いぶりをご覧になれば、単なる残酷お涙頂戴ではないことはご理解いただけるかと。

自らの身長をも越える巨大な剣を振り回し、人の身ではかなわぬはずの魔物を打ち破るガッツ。そのアクションは常人の域を超えていますが、代償として自身も苦しみ、血を流している姿からは人間の弱さ、はかなさが感じられます。

また、連載前半の「黄金時代編」の存在も、ベルセルクの世界設定に厚みを持たせています。要は、少年ガッツはどのような経緯で魔物と遭遇し、激しい復讐心を抱くようになったのかという過去の話なのですが、これがたっぷりと時間をかけた丁寧な作りで、彼の強すぎる闘志や怒りに納得できる裏づけを与えているのです。

一般に、漫画で長い回想編が始まると「うわー、回想はいいから早く本編に戻ってよう」「時間稼ぎに出たなあ」と、あまり良い印象は持てないのですが、ベルセルクの黄金時代編は、作品にとっての必要性や説得力を感じます。
もうベタ褒め。なんだか恥ずかしい。すみませんです。

ベルセルク30巻よりさて、戦いを通じて仲間や新しい武具を手に入れていくガッツですが、まだまだ魔物に勝てそうな目処は立っておりません。相手ときたら、人間では触れることもできないような存在なんですもの。

数多くある漫画の中でも、敵との力の差がかなり開いている作品なのではないでしょうか。ガッツは本当に敵に立ち向かえるのか。戦いの果てに最後に迎えるのは悲劇かハッピーエンドか、今後の展開に期待したいと思います。

そいから、主人公が悲壮な戦いを繰り広げている分、旅に同行する妖精の「パック」や少年泥棒「イシドロ」などが繰り広げるかけ合いにはほっとさせられます。彼らの存在は読者のための息抜きというばかりではなく、復讐心のために人としての心を失いそうになるガッツにとっても救いになっているようです。
仲間たちは、ガッツが人間性を保ったまま戦いを終えられるのかというテーマにも深く関わってきそうですね。


話は尽きませんが、ご興味を持たれた方はまず黄金時代編の前半、5巻あたりまでを読まれてみてはいかがでしょうか。さすれば恐らく、続きも読みたくなってしまうことと思いますです。

ちなみに、脇役に出てくる兵士の鎧兜とかがいい意味でかっこ悪くて好きです。漫画的じゃなく、リアルな装備。ここらへんもぜひご注目を。

ではでは、失礼いたします。

 





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2006年09月29日

おすすめ漫画:耳かきお蝶

スズキでございます。

突然ですが皆さん、耳かきはされているでしょうか。僕は結構耳かきというやつが好きでして、気がつくとショリショリとやっております。
ただ、たびたびやってしまうせいでそれほど大漁にはなりませんで。
たまには「おお、こんな大物が」という感動を味わいたいわけですが、そのためにはしばらく放置しなければならない。
耳かきが好きであるがゆえに大物に出会えないというジレンマがあるわけです。

まあ、そんなことは置いておきまして、本日お勧めしたい漫画が、「耳かきお蝶」でございます。

作品の舞台は江戸時代、天保の世。主人公はタイトル通り、耳かきを生業とするお蝶という女性でありまして。
すごく簡単にご説明しちゃいますと、お蝶は卓越した耳かき技術を持っており、彼女にかかれば体調も良くなりゃ悩みも吹っ飛ぶ、というわけで、毎回、人間関係や仕事に問題を抱えた人々が救われていく物語です。

これがですね、すごく気楽に見られて面白いのです。生活の描写が丁寧だなあと思わされる一方で、「この時代、テレビもパソコンもないからねェ」なんて台詞をポロッと言っちゃったりして、いい意味で肩の力が抜けております。
登場人物たちはお蝶の耳かきによって良い気分を味わいますが、読んでいる僕もリラックスできるという素敵な構造。

絵もまた魅力的です。女性の顔かたちはうりざね型っぽいのですが不思議な色気を放っておりまして、素直に「きれいだなあ」と思いつつ見られます。
もちろん、色気といってもアダルトな描写という意味ではないので、老若男女ともにお楽しみいただけます。

全体としても、普段、漫画を読まないという方にも楽しめる作品だと感じておりますので、ここまでお読みくださった皆さまは、騙されたと思ってお読みいただきたいなあと思っております。かなりお勧めですよ。
耳かきでなんでも解決なんて都合が良すぎる、なんておっしゃらず、気楽に気楽にご一読を。そんで語り合いましょう。耳かきお蝶について話せる相手がほしい。日向の旦那の魅力とか。

余談ですが、作者の湯浅ヒトシさんは僕が毎月買っているコミックビームでも不定期連載を開始されています。
こちらは耳かきお蝶とは違い、腕が立ち、気が強すぎるがゆえに女としての幸せに収まりきれない女剣士が悩むという固い作品。今のところ1話だけで、次はいつ掲載されるか不明ですけれど、とても楽しみなのであります。

ほいでは、またー。




余談その2。僕は表紙の絵より、中身のほうが好きです。もちろん嫌いではないですけれど、きれいすぎてなんかちょっとテイストが違う。
表紙は黄桜のカッパの絵みたい。
色を塗ると作風が変わっちゃう方なのでしょうか。
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2006年09月27日

おすすめ漫画:「益荒王(ますらおう)」

スズキです。

さてさて。久しぶりにお気に入りの漫画の話など。
僕が現在、もっとメジャーになってほしいと願っている漫画が、ヤングジャンプ連載中の「益荒王(ますらおう)」です。

まず、設定をすごく簡単に説明など。
喧嘩自慢の主人公が転校してきた大阪のとある町では、年に1回「益荒男祭り」が開かれる。近隣の腕自慢が集まるこの祭りで勝ち残った者には、最強の称号「益荒王」が与えられ、以後1年間、町中の尊敬を集められる。
喧嘩は強いが女の子にもてないことが悩みの転校生、大和武士(やまと・たけし)は、益荒王になって憧れの女性に告白しようと奮闘するのであった・・・というものでして。


まあ早い話、強い男が尊敬されるという、野蛮にして素敵な町なわけです。

何が素敵って、この町とそこに生きる人々。主人公たちをはじめ、男も女もクセのある者たちばかり。
いい年こいておネエちゃんのことばかり考えているおっさんとか、熟女好きのでも勘弁って感じのお婆さん風俗嬢(嬢?)とか、お東陽世界にも通じるような人がいっぱい。

で、一番気に入っているポイントは、卑怯な奴が少ないこと。
ライバルとなる喧嘩相手にはいわゆる不良が多く、善人とは言いきれない者も多いのですが、誰しもが益荒男祭りの最低限のルールは守っているのです。
例えば1対1で出場権を争うこと、素直に負けを認めることなど。

いいなあ、こういう奴ら。人によって善悪というのは違ってしまいますが、卑怯であるかどうかはほぼ共通した価値観を持っていると思うのですよね。
人間、卑怯でさえなければ、敵ながらあっぱれ、という一定の敬意は抱けるものなんですよね。人間って一般化しちゃいかんかな。少なくとも僕は、です。

例えば作中、電車で女子高生にいたずらをしようとする不良が出てきますが、主人公たちがボコボコにして終わり。駅員も警察も不介入。今で言う自己責任ってやつでしょうか。

ちょっと話はずれますが、現実だと、自分の行為を棚にあげて警察に泣きついたりする坊主もいて、さらに警察も相手にしちゃったりするもんでややこしくなるわけですよ。

勘違いとかならともかく、意図的にいたずらしたり威張って座っているようなのは、自分のためだけにルールを無視しているわけですから、言ってみればアウトロー。法が守るのはどうかと思ったりなんかしちゃったりして(太一郎)。

その点、益荒王の登場人物よろしく「ワシに文句がある奴はかかってきたらんかい!」と宣言し、その結果、全員から袋叩きにされてもそれを受け入れる、ってくらいの覚悟があるならいいのですが。
いや、よかあないけど、そういう世なら文句がある人間が上には上がいるとわからせられますし。危険という代償を払っていますし。

今の世だと、覚悟のない子供ほど好き勝手できちゃうんですよね。やるだけやっといていざとなったら警察に頼るなんてのは、無銭飲食みたいなセコさを感じます。


もちろんこのスズキ、喧嘩推奨しているわけじゃござんせん。真面目に生きている人は、不当に怒られたり殴られたりしちゃいけません。
ただ、悪いことする者に対しては、死して屍拾う者なし。そういう筋を通さんとかっこ悪いということを、「益荒王」が広めてくれたらいいなあと妄想しました。


話がだいぶ逸れましたが、いい意味でシンプル、強い男、純情で義理人情を重んじる者(女性含む)は尊敬される! というお話です。
「本物の男になりてえ奴だけついてこいやっ!!」というキャッチフレーズに偽りなし。時には熱く、時には滑稽でもある彼らの純情な生き様をお楽しみください。

道徳のお時間には益荒王も読め! と、教育者の皆様にもお勧めしたい漫画ですよ。ぜひぜひ。

※残念ながら、世の中はまだ益荒王に追いついておりませんので、今すぐ同じ行動を取ると乱暴者扱いされます。お気をつけて。





追記:
何か変なこと、怖いことを言っていると思われたらどうしよう。
スズキはとてもおとなしい生き物ですよ。本当に。分類としては妖精族です。花の精とか。言い切る。
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2006年04月15日

とうとう完結 まじめメイド漫画「エマ」

スズキです。

僕が毎月買っている漫画雑誌「コミックビーム」。創刊号から買っているお気に入りの本です。
正直、はじめのうちはいまひとつな雑誌だったのに、よく成長したなあ・・・と感慨深いものがありますが、ビーム本体のお話は別の機会に回すとしまして。

現在発売中の5月号にて、4年半に渡って連載していた「エマ」が終了しました。これまた感慨深い。

エマは、1890年代の英国を舞台にした恋愛物語。厳然たる身分制度が横たわる時代を舞台に、とある夫人の屋敷で働くメイドのエマと、豪商の息子ウイリアムが惹かれあっていく様子が描かれます。
知性的で物静かなエマがいい感じです。

今どきメイドなんて言われるとメイド喫茶が思い浮かんでしまいますが、そういう「萌え〜」な漫画ではないのでご安心を。もしくはガッカリしてください。

一応解説しますと、当時のイギリスにおいて豪商とメイドと言ったら違う生き物、結婚なんてとんでもない! っつう時代だったわけです。というか、実際には今でもそのイメージが強いので、海外暮らしでメイドにお手つきしちゃうような日本人は軽蔑されるらしいですけど。

ともかく。そんな時代に生きるまじめな2人のお話です。
エマとウイリアム

身分違いとか申しましても、今どきの短気な漫画だと
「好きなんだから関係ないぜヒャッハー! 俺たちを認めない奴は絶対悪だぜ殴るぜー!」
「おお、まったくその通りだラブ&ピース! 父さんと母さんが悪かったよおめでとう!」
て感じの我慢を知らない展開になりそうなものですが、エマの世界では、身分制度や周囲との関係が重い障害として立ちふさがります。
時代を19世紀にしたのもよかったのでしょうね。

先に惹かれたのはウイリアム。身分も上の彼は控えめながらも懸命にエマに近づきますが、立場の違いをわきまえねばと考えるエマの気持ちと周囲の妨害により、なかなか進展しません。
最近めずらしいですね、このジリジリ感。流行のN○naなんかをナナメ読みしたら、手近な者と性交渉しまくる漫画だったので驚いたのですが。個人的には、子供たちはナ○ではなくエマを読んでほしい。

まあ、なんだかんだは単行本をご覧いただくしかないですが、そんな物語も一応完結。
完全に諸手をあげてのハッピーエンドではないところがまた素敵な最終回でした。


現実には、こんなゆっくりとした恋愛は成就しにくいものなあ。周囲が短気すぎるんですよ。
ちょっとずつ、ちょっとずつ相手がどういう人か知ろう、伝えようとしている横から出てきて、一回の合コンでお持ち帰りってなんじゃそらあぁ!(手刀で瓦を割りながら)
双方とも順を追えよ! 畜生そんな軽い人だったのかよ!(牛乳を浴びるように飲む)

・・・おや、漫画の話をしているうちに熱くなってしまいました。想像力が強すぎました。想像。あくまで想像が。

ともあれ、ゆったりした時間と上品さ、そして厳しさが同居する「エマ」。おすすめです。

それから、さきほど一応完結と書いたのは、コミックビーム9月号よりサブキャラクターに焦点を当てた外伝が始まるそうだからです。楽しみですね。

では、強引にとりつくろいながら終わります。


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2006年04月13日

今さら勧めるのもアレなほどの人気漫画「鋼の錬金術師」

スズキです。

今日は普通に漫画のお話です。
前にも書いたかもしれませんけれど、東陽片岡が好きなどと言っていると変わった漫画を好んで読んでいるように思われることがあります。ですが実際はそのようなこともなく、流行りものや少年漫画も大好きです。

というわけで、紹介いたしますのは大ヒット作「鋼の錬金術師」です。
何かと重い設定も散りばめられた作品ですが、基本はバトル漫画なのでどなたでも楽しめるかと。

錬金術というのはその名のとおり、金を生み出すことを目的とした学問です。
基本的には夢物語、もしくは「裸の王様」よろしく有力者を騙す詐欺のやり口だったわけですが、その研究過程で有用な発見も数多く残し、化学の元ともなりました。
また、金に限らず不老不死の霊薬や人工生命を作る、作れるという者も多かったようです。
化学と魔法との区別があいまいだった時代の思想といったところでしょうか。

錬金術に関してはいろいろご意見ありましょうが、詳しい説明は専門的なページや本をお読みいただくこととしまして。鋼の錬金術師に戻ります。


なんだかんだと書きましたが、作中での錬金術は魔法と言ったほうが良いものになっており、一瞬で物質の形を変えたり、大気中に炎を巻き上げて敵を攻撃したりしています。
ちなみに文明のほうは、電話や電球、ラジオなどが発明されており、蒸気機関車が走っている世界です。

主人公はエドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの兄弟。
2人の少年は幼少時代、亡くなった母親を錬金術の秘法で蘇らせようとしたが失敗、しかも副作用としてエルリックは右腕と左腕が義手義足に、弟のアルフォンスは全身を失うという結果に終わります。
弟のアルフォンスは巨大な鎧姿ですが、錬金術により魂を鎧に封じているだけで、中身は空っぽなんですな。鉄郎さ〜ん! 早くつかまって! メーテルさんも!

そして2人の少年は、自分たちの肉体を取り戻すために様々な冒険や探索を行うのでありました、と。
いきなりの悲劇から始まるこの作品、途中でもさまざまな悲劇や別れに直面します。
丸っこい絵柄とは裏腹に、案外残酷なシーンがあったりして、ここらへんも少年少女たちに人気が出た秘訣なのでしょうね。大人の臭いというか、リビドーの変換解消というか(適当)。

で、まあ詳しくは本編をご覧いただくとしまして、僕が気に入っているキャラクターの紹介など。それは主人公たちの師匠の夫、シグさんです。
滅多に登場しない主人公の師匠。さらにその夫とあって、ほとんど本編には絡まないシグさん。
見た目はコワモテで口下手なのですが、優しくてカミさんとも仲がいい素敵なオヤジです。
また、他のキャラクターたちはみんな錬金術師だとか人工生命だとか、強さの理由となる設定があるのに対し、シグさんはただ普通に強いだけというのも面白いです。

鋼の錬金術師 シグさん
ものすごく強い師匠をわざわざ守るシグさん。
師匠もまんざらでもない。いいおっさん&おばさんです(クリックで拡大します)。


シグさんの活躍は今のところ単行本の5〜7巻で読めますので、ぜひ(あまり本編と関係ないですが)。

ともあれとても面白い作品ですので、少年漫画好きの方はご覧くださいませ。
僕はあまり見ませんでしたが、テレビアニメも大人気だったようです。
本編のほうをついでのように勧めつつ終わります。


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2006年03月12日

大人におすすめ 漫画「トモネン」

スズキです。

先日、書店でお東陽先生コーナー(僕の勝手な呼称。要はなんといいますか、マイナーっぽい漫画が集められた場所)をぼーっと見ておりましたら、目に飛び込んできたすてきな表紙。



ほのぼのとした絵と、木をイメージさせるカバー素材。いいなあこれ。
というわけで、表紙だけで判断して買ってきました「トモネン」。
でも、中身は表紙以上でした。

内容は、作者が同人誌として発行していた作品に書き下ろしを加えた短編集で、表題を含めた6作品+おまけが収録されています。

表題作「トモネン」は、現代日本風の世界を舞台に、魔法使い見習いの少女と3人の子供たちの触れ合いを描く作品・・・とか言うと大げさなんですが、魔法はちょっとしたエッセンスにすぎず、基本的に4人の子供が仲良くバタバタすると。で、たくさんの笑いとちょっとした感動があると。ええ。
説明になってないですが。


特に気に入ったのは、ひとコマにぎゅっと詰め込まれたテンポのよい会話です。

この方の漫画は大抵、ボケとツッコミなどがひとつのコマに収まっていて、しかもセリフが長いのですわ。

でも、これが読みづらくない。むしろ爽快。
手抜きやミスで長ゼリフを詰め込んでしまったのではなくて、ツッコミやボケをより強調するために長文を用いているのです・・・たぶん(自信持てよ)。

トモネン ボケ&ツッコミ
魔法がなくてもどうにかなってしまう程度の「魔女子さん」の魔法。ひとコマでトントンとツッ込まれています。いぶかしげな真ん中の子もかわいい(クリックで拡大します)


また、一歩間違えれば説明口調とも取られてしまうような平易な台詞は、作品の雰囲気づくりにも一役買っているわけです。

これ、同人誌で始めてよかったですねえ。
漫画が好きじゃない編集者とかが、型どおりに「セリフ長すぎだよ」「話しているキャラクターはこっち側に配置しないと」なんて手直ししたら台無しになるところでした。
それくらい繊細というか、いい意味で計算された作品だと思います。おいちゃん気に入っちゃったよ。
理解ある人に出会って、発刊となったのでしょうねえ。えがったえがった。



詳しい内容については読んでくださいとしか言えませんが、目安として、収録されている作品は2つのテーマに分かれています・・・ようです(自信持て)。

ひとつは前半の「トモネン」「リサとガス」「帰り道と100円玉」のように、テンポの良い会話とほのぼの感を前面に出した作品。
もう一方は後半の「Go Girl」「リーザの左手」「よーこちゃん」のように、自分と他者との間にある壁や孤独を意識した子供たちの成長物語。シリアスです。


どちらも魅力的なのですけど、僕の好みで言えば、前半のほのぼの漫画のがおすすめ。
失礼に聞こえるかも知れませんが、後半のシリアス漫画は、他の人でもマネくらいはできます。少なくとも、できるかもしれない。でも、人を温かい気持ちにさせる作品というのは、なかなか真似できません。温かみを与えられる人というのは、すごい人です・・・よね?

もちろん、どちらの作風も楽しめること請け合いですけどね。
少年時代の楽しいところと、悩みを抱えた部分とをくっきりとより分けて、別々に味あわせてくれる短編集です。

お東陽先生とは別の意味で、大人が読んでこそ楽しめる作品なのではないでしょうか。懐かしさを覚えたり、しみじみしたりして。

こんなに純粋な少年たちが、成長すろと東陽作品のおっさんおばちゃんになるのかと考えると不思議な気持ちです。ドアもない立ち飲み屋でホッピー飲んだりね。人間ってすごいですね。

さておきまして、「よつばと!」以来の、老若男女問わずにお勧めしたい漫画です。
皆さまもぜひぜひ。


追伸:
いつも思うんですが、ブログってこんな長文でいいんですかね。
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2006年01月07日

2006年始めのおすすめ漫画「鬼斬り十蔵」

スズキです。

最近は年末や年始のご挨拶ばかりでしたので、そろそろお正月気分を脱ぎ去って漫画のお話しなど。

ご紹介したいのは、せがわまさき「鬼斬り十蔵」です。
この作品、僕にとっては「やっと読んだなあ」というものでして。

5年くらい前に、仲の良い友人から
「『鬼斬り十蔵』って漫画が面白くてね。十蔵の性格が、君の根っこの部分によく似てるんだ。お勧め」と言われたのですが、「ふーん」と相槌を打ったきり、読むのを忘れていたのです。


で、昨年末、なんとなく購入して一気読みしました・・・うむ、面白い。面白い、が・・・・・・・・・別に僕には似てないよ!
十蔵、何事にかけてもハラが決まりすぎ。我慢強すぎ! このスズキめとはまったく違う!

確かにその友人とは、学生時代の4年間をともにして、青いところをたっぷり見られているのですが・・・。
でも、誤解ですじゃよー。僕は、歯医者さんに行くのも怖がるような男ですよー(オロオロ)。その過大評価、有難いけれど受け止めきれません。なんだか申し訳ない気分でいっぱいです。

ここ1年くらい連絡を取っていないけど、こんど彼に会ったら、たっぷり情けないところを見せておかねばなあ。カミナリ怖がったり、おしっこ漏らしたり

あ、ネズミを怖がって「昔、耳をかじられたんだよう」とか言うのも効果的かもしれない。
効果的すぎて、檻のついた病院に連れてかれるかもしれませんが。


そんな個人的な動揺はさておきまして。

鬼斬り十蔵は、ひとことで言えば剣戟アクション作品です。作中に時代説明は出てきませんが、陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)の死後800年となっているので、西暦1800年前後、徳川の世ですね。

ストーリーは、安倍晴明による800年の封印から蘇った陰陽師「蘆野道満(あしや・どうまん)」から許婚の「香奈瑚(かなこ)」を守るため、主人公「十蔵(じゅうぞう)」が剣を振るうってえもので、「悪い魔法使いからお姫様を守る騎士の物語」と言ってしまえばシンプルなのですが、スピード感ある絵柄と、個性的な脇役によって一気に読ませます。

特に、敵味方とも脇役がいい。
主人公の十蔵は寡黙ででっかい男なので、そう簡単に窮地には陥りません。その分を、道楽者の兄「源蔵(げんぞう)」がワーワー騒いだり足を引っ張ったりしてストーリーを転がしてくれます。また、道満の式神(手下の妖怪、とでも思ってください)、「マサカズ」なんかもユーモラスです。

先ほどはシンプルと書きましたストーリーも、最終巻に入ると意外などんでん返しが待ち構えていて盛り上がります。しかし、やはり注目は最後まで揺らがない十蔵の強さ。800年越しの魔人の力を、覚悟と腕っ節のみで振り払うさまにシビれてください。

物語の主人公には、自分自身がピンチに陥るタイプと、どんなピンチにも怯まない最強タイプがありますが、十蔵は典型的な後者。「よっ、待ってました!」と声がかかるような、安心感のある男です。
夢枕獏「闇狩り師」シリーズの九十九乱蔵とか、ちょっと違うかもしれませんが花村萬月「眠り猫」シリーズの猫なんかが好きな人は、十蔵も好きなんじゃないかなあ。

現在は山田風太郎作品の漫画化で活躍しているせがわまさきの作品は、どれもお勧めです。
全5巻の「バジリスク」や、ヤングマガジン誌に連載中の「Y十M(ワイじゅうエム)」もスピード感たっぷり。僕はこれらを先に購入していました。

でも、「鬼斬り十蔵」はいい意味で好き勝手やっている感じが爽快でしたので、バジリスクやY十Mが好きな方も読んでみてくださいませ。

ではでは、またみてねー。フンガッゴッゴッ(昔のサザエさん風)。


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2005年12月17日

熱く燃えるクリスマス短編集「聖なる夜に散歩する」:村枝賢一

スズキです。

また漫画ですが、「聖なる夜に散歩する」を読みました。

「仮面ライダーSPIRITS」で僕の心を燃えっぱなしにしている村枝賢一センセの、クリスマスをテーマにした漫画短編集です。前4編。

クリスマスの日を舞台に、4組の主人公たちが泣いて、笑って、駆けずり回って、そしてもっかい泣く。ただし、最後のは嬉し涙だ! っと。

辛いこともあるけれど、最後はハッピーエンドで締め。ダダ甘で素敵な作品ばかりです。やっぱりお話はハッピーエンドに限るよな! と膝を打ちながら読みました。

悲しいこと、辛いことなんてえのは、最後にでっかい喜びを放つために、ぐいーんと弓を引き絞ってるに過ぎないわけですよコンチクショウ(興奮気味)。

前述の仮面ライダーSPIRITSもそうですが、こうきて、こうきて、こう! という、子供(僕みたいな)が喜ぶストーリーに関してはもはや職人ですな、村枝賢一。もちろん、子供だましという意味ではなく。

例えるなら「崩してから、投げる」と体系化された嘉納治五郎の柔術のごとく。基本に忠実な構成により、あっさり転ばされます。ものの見事に術中に落ちる自分がまた心地いいというか。子供の心になって、投げられるつもりで読みましょう。


ちなみに、あとがきで村枝さんが書いていた「クリスマスが好きな理由」もシンプルでよかったです。

「別に俺はクリスチャンではない だけどこの 何も起きないかもしれないが 何か起きそうな聖なる夜が 俺はたまらなく好きなのです」

つまりは、特にないのですな。でもなんか、この理由にもなっていない理由には僕も共感できます。恐らくは、子供の頃のプレゼントやケーキへの期待感が残っているからでしょうけど。
ちなみに僕は今年、別になんもないです。クリスマス。家で仕事してるか、寝てるかも。あ、おかず一品くらいは増やそうかな? 聖夜だから贅沢しちゃいます。へへ。楽しみだなあ。

皆さんを悲しくさせるような話はさておき。

これもあとがきにあったのですが、村枝さんは中学生の頃、斉藤慶子の扮するミニスカサンタに一目惚れしたらしいです(笑)。そんな村枝少年の思い出がこもったミニスカサンタにも注目しましょう。
どの話のサンタも女性だぞ! やったなオイ! 何言ってんだ。

まあ、現実のミニスカサンタは当日、六本木とか秋葉原に行けばいっぱいいるのでしょうけどね。本当に見たら引いてしまいそう。

まとまりませんが、とにかくいい漫画です。肩の力を抜いて読んでみておくんなまし。


 
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2005年12月02日

よつばと! 一気読み

スズキです。

たまに、僕が漫画好きだということを知っている知人から「なんか漫画読みたいんだけど、おすすめは?」と聞かれることがあります。

そういうときは相手の趣味や嗜好によっておすすめ作品を変えるわけですが、現在、誰にでも絶賛おすすめ中なのが「よつばと!」です。

人気作ですので、いまさらかよ、とおっしゃる方も多いかと思いますが・・・。
恥ずかしながら僕は、絵柄の可愛さや掲載誌の特徴から「萌え系? とかかなあ」と判断し、脳内で「そのうち読めばいいや」リストに入れてしまっていたのです。

実際、絵柄もキャラクターの性格も可愛いので、それ系としても充分魅力的な漫画なのですけどね。

でもそれ以上に、独特の感性で、日々の生活から感動や驚きを発見する幼児「よつば」や、彼女を見守る(いっしょになって遊ぶ)父やおとなりのお姉さんたちの雰囲気が、非常にいいのです。
悪意というものがまったくない主人公と、それを見守ったり感化される周囲の人たち。
学年が違う子供たちが連れ立って遊んでいた時代のような、古き良きご近所さん関係が描かれています。

個人的には、奔放に見えるよつばの父「とーちゃん」がたまに見せる常識的な発言も印象に残っています。
よつばは、おとなりの家にズンズンあがりこんでアイスやスイカをごちそうになったりと、家族同然の付き合いをしているのですが、とーちゃんがときどき「あ! すいません!」と慌てたり「きちんとお礼しないとなあ」と考えたりするコマが挟まれるのです。
これはけっこう重要なシーンだと思うのですよね。

「子供のすることだから」と甘えていると、世話をしているほうにはだんだんと不満がつのります。相手のためにも、家族をこれからも可愛がってもらうためにも、お互いに気遣い、心遣い。情けは人のためならず、と。
なかなかできることじゃないけれど、常に心がけていきたいなあ。

ほか、素直で元気な女子高生「風香」や、とーちゃんの友人「ジャンボさん」など、魅力的なキャラクターでいっぱいなのですが、そのあたりはまた機会がありましたら。
とにかく、年齢や性別、趣味などに関わらず、どなたにでもおすすめできる作品です。

絵本代わりに、小学生とかにも読んでほしいくらいです。
古くて良くて、平和な日本を築くため、頑張れよつば。
 
 

 
 
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2005年11月09日

初めて読みました「座敷女」感想

スズキです。
「有名なんだけど、理由もなく今まで読んでなかった漫画」てえのがありまして。先日、そういった2作品を購入してきました。

1冊は望月峯太郎「座敷女」、もう1冊はあずまきよひこ「よつばと!」です。

方やストーカー女に追い詰められる恐怖を描いた作品、方や元気いっぱいの幼児「よつば」とご近所さんたちの生活を描いたほのぼのストーリー。

180度違う2作品ですが、とりあえず今日は、座敷女のほうの紹介をば。

主人公「ヒロシ」は、コンビニでバイトしつつ、常連客の女子高生に思いを寄せる、ごく普通の大学生。しかし、隣室の呼び鈴を鳴らし続ける奇妙な女が現れて以来、彼の生活は一変する・・・ってな話です。


ある夜のこと。
ヒロシが住むアパートの一室の前に立ち、毎晩「山本君・・・開けてよ」とドアを叩き続ける、背の高い女(座敷女)。

隣室に住むヒロシが見かねて彼女に声をかけたところ、次の夜からは「山本君、ここにはいませんか」「電話を貸してください」と、彼の部屋に尋ねてくるようになります。

座敷女


そして翌日「電話を借りたとき、あなたの部屋にポーチを忘れた」と電話してくる座敷女。ヒロシの電話を使ったときに、ヒロシ自身がメモしておいた自室の電話番号を見ていたのです。
その後も勝手に合い鍵を作り、留守中に電話に出て交友関係を調べるなど、彼女の行動は日々エスカレートしていく・・・。

完全に標的をヒロシへと変えた座敷女は、「あなたの周囲の人間があなたを迷わせている。あいつらさえいなくなればうまくいく」という結論に達し、ヒロシの友人や、ヒロシが思いを寄せる女子高生に襲い掛かるのでした。


で、特に男性読者が恐怖を感じるのは、ヒロシの友人「佐竹」と座敷女のもみ合いではないでしょうか。

ある日、ヒロシの部屋に侵入しようとしている現場を佐竹に見られて、逃げる座敷女。
とっつかまえてやる! と追いすがる佐竹だったが、陸上でインターハイに出場した彼の健脚をもってしても、一向に差が縮まらない。
異様な脚力を見せる座敷女の姿が、なつかしの口避け女を彷彿とさせるシーンです。

さらに、追跡を諦めた佐竹に対して、今度は舞い戻ってきて襲いかかる座敷女。

空手もやっている(スーパーマンですな)佐竹は、傘やコンクリートブロック(!)を持って襲い掛かってくる座敷女を、見事な蹴り技で吹き飛ばします。

しかし、座敷女は常人とは思えないタフネスさで立ち上がり、何度も、泣きながら襲い掛かってきます。佐竹はその様に恐怖を覚え、とうとう先に逃げ出してしまうのでした・・・。

ここが怖いですー。すごく。

なんというか、男としては「女のストーカーが相手なら、最後は逃げるなり、押さえつけて警察に突き出すなりすればいいさ」みたいな体力を背景にした空威張りが存在するのです(あくまで空威張りなので、できるかどうかはわかりません)が、そういったものを全部跳ね除けてしまう座敷女の体力。というか、恐らくは精神力。
怖いよう。寝られないよう。


続けます。

ほうほうの体で戻ってきた佐竹でしたが、彼はヒロシに対して「あいつ・・・初対面じゃねえかも。偶然じゃなくて、お前を狙って来たんじゃねえのか」と言い出しま
す。

実はヒロシと佐竹は小学生からの同級生で、2人は当時、先頭に立ってある女生徒をいじめていたのです。

「『悪霊』ってあだ名をつけていじめてた、田尻早苗か!?」
「今になって罪の意識を感じるぜ・・・」

思い当たるフシが見つかったことにより、悩むヒロシ。

「次に田尻が目の前に現れたとき、俺はどうすればいい・・・?」


と、ここまで書きましたが、以降はネタバレです。

知りたくない方は、読まないでくださいねー。

もう12年も前に出版されたものなのでいいかな、とは思うのですが、一応先にお断りをしておきますね。

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posted by スズキ at 17:44| Comment(4) | TrackBack(1) | おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

鬼堂龍太郎を読ませる

下ネタ漫画の話題で恐縮ですが。

こないだ感想を書いた、「鬼堂龍太郎〜」を相棒のハットリスに読ませました。
ていうか、目に付く位置に放置しておいたら、読んでくれました。

どんな反応するかな、と興味があったのですが、楽しんでくれたようで何より。
笑いのポイントも一緒でした。さすが相棒。

下ネタも「オイオイ・・・」と突っ込みながらも、不快感までは行かないギリギリ(本当にギリギリ)のラインで楽しいのです。

作中で「下ネタばっかでスマン」というように、照れ隠し&開き直りをしてるのも好感触。

こういった線引きは人それぞれなので、「下品すぎ」と拒絶する方もいらっしゃるかもしれませんけどね。


他の人が読んで、「こんな下ネタ漫画が好きなのかよ、ワイルドガンマンズは」と思われたらどうしよう。
posted by スズキ at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

田中圭一最新巻 「鬼堂龍太郎・その生き様」

スズキです。
鬼堂龍太郎・その生き様 1」(田中圭一)1巻を購入しました。

くだらないパロディと下ネタの連続攻撃。

まったくもう・・・・・・大好きだぜ。

ビジネスジャンプ本誌では2話までしか読んでいなかったけど、3話めにして息切れして、下ネタが始まっていたとは・・・3話までよくチェックしておけばよかった。

田中圭一先生の脱力した芸風、相変わらずいいなあ。
いい意味で、プライドを捨てた漫画を描き続ける人です。

ひたすら笑わせることに徹するギャグ職人

昔読んだ「昆虫物語 ピー助の冒険」も大好きだったなあ。

週刊少年サンデーとしては限界とも思えた下ネタの数々。「コナン」や「MAJOR」を楽しみにしているチビっ子には見せたくない、斬れ味鋭い漫画でした。

奇妙な登場人物と、ひたすら突っ込み役にまわる主人公という図式は、「鬼堂〜」とも共通していました。

また、おまけとして付いている「田中圭一と編集者の打ち合わせ」も笑えます。
基本的に下ネタ1本で押していく田中先生と、ビジネス路線に戻そうとする編集者のやり取り。

下ネタとビジネス路線の両立めざして、頑張れ鬼堂龍太郎。 突き進め田中圭一。 押さえ込め編集さん!


posted by スズキ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月14日

夕凪の街 桜の国

「夕凪の街 桜の国」を読みました。

人に勧めたくなる作品です。




有名な作品なので、探しやすいのではないでしょうか。
お近くの書店で見かけたら、手にとっていただきたいと思います。

舞台は被爆から10年後の広島と、2004年の東京です。

まったく予備知識もなく読んだのですが、単に戦争の悲しさを描いただけではなく、とても魅力的な世界を持った作品でした。
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posted by スズキ at 22:38| Comment(0) | TrackBack(1) | おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月28日

委員長 お手をどうぞ

こんにちは。スズキです。

山名沢湖(やまなさわこ)先生の「委員長お手をどうぞ」を読みました。
委員長を主役にしたオムニバス漫画です。

委員長と言ってもクラス代表ばかりではなく、保険委員長、体育委員長、風紀委員長などありまして。毎回、それぞれの仕事ぶりや恋心(未満の掛け合い)にスポットを当ててお話が進みます。

お人よしの体育委員長や高飛車な美化委員長などいろんなキャラクターが登場しますが、共通しているのは小気味いいやり取りと元気いっぱいの態度。

特に、男子と女子の屈託のない会話は、「ありえない」と思いつつも爽やかな気持ちを味わえます。
そんな雰囲気を代表するのが、第1話に登場するしっかり者の脇役、森部さんの台詞。

「おしゃべりするなら、どっか迷惑じゃないとこでして下さい
あっ、でも委員長自ら男女仲良くしすぎて、風紀乱したりしないでねッ


なんですとー!

こんな優等生トークが21世紀に聞けるとは。ありがたやありがたや(拝み)。

天国のおばあちゃん! 日本はまだ大丈夫です!

だってねえ。山名さんの可愛い絵柄のせいで勘違いしがちですが、彼らは高校生なのですよ。

いまどきの高校生なら、こっここ、婚前交渉だって当たり前のイベントなのでは?(メディアに毒された知識)

ええおい。どうなんだ小僧! ウチの娘に手を出したいのならかかってこいやー! 刀折れ矢尽きようとも、貴様の首だけはあげてくれるわ!(※僕は未婚です)

興奮しすぎました。
まあそんなわけで、「こんな学校生活があったらいいなあ」と暖かい気持ちで読める良作です。

とはいえ、完全なファンタジーとも言い切れませんけどね。テレビや雑誌は若者の乱れを強調しますが、全員がそんな子たちじゃござんせん。
たまに中高生と触れ合うことがあると、「なんだ、普通じゃないか」と思うことはたくさんありますからね。
考えてみればそう遠くない昔、僕だって学生だったわけで。あの頃の生活様式が完全に絶滅したとは思えませんよ。

若人よ、あせるな。大人になればできることを、今やる必要があるか?
えっ、どうしてもやりたいの? 仕方ないなあ。せめて隠れながらやりなよ。それが醍醐味なんだから。あと、法には触れないようにね。


そんなわけで。大人には甘酸っぱい懐かしさを、現役の中高生には爽やかさのお手本を届ける良作でございます。

それに、大人にとってもお手本として応用がきくかも。学校じゃなくたって、会社で、家庭で彼らのように元気に役目に取り組んだら、周囲の反応だって変わるはず。

先生がいなくたって、投票で選ばれなくたって、自分で自分を「○○委員」と任じて頑張ってみてはいかがでしょうか。誰かが「委員長、お手をどうぞ」とエスコートしてくれるかもしれませんよ。


えーと、とりあえず僕は東陽片岡推進委員で。
誰もエスコートしてくれなさそうな委員ですが。



yamana-moribe.jpg
※おまけ 森部さん画像
こ、交換日記からよろしくお願いします。
posted by スズキ at 01:50| Comment(0) | TrackBack(1) | おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月11日

ワンピース

こんにちは。先日、旧ブログにあげた文を、こちらにもアップします。
更新のネタ代わりに・・・長文ですみません。


漫画のハナシ
第五回 「ワンピース」
僕だってメジャーな漫画は読んでおります、というわけで、超有名漫画「ワンピース」を。

このページに来てくださるホームレスフリークの皆さんは、

「なんでえ、ワンピースってなあ。服飾業界の漫画か?
「あ、兄貴、違うよ。海賊の漫画だよ。子供に大人気なんだ」
「おめえ、海賊ってったら男は奴隷にして女はアレして・・・そんなの漫画にしていいのか?」

なんていう人が9割を占めると思いますが(失礼極まりない)、さにあらず。
週刊少年ジャンプの稼ぎ頭である冒険漫画です。

主人公たちは、続きを読む
posted by スズキ at 09:05| Comment(0) | TrackBack(1) | おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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